中遠広域事務組合
トップ お知らせ更新情報 中遠広域事務組合 粗大ごみ処理施設 一般廃棄物最終処分場 中遠めぐり 中遠昔ばなし ごみ探検隊 環境への取り組み リンク
トップ中遠昔ばなし > 天狗松(磐田市) ←前へ戻る

中遠昔ばなし

第5話   (てんぐまつ)
天狗松(磐田市)

天狗松(磐田市)

 二之宮の今之浦川の堤に、天狗様が住みついていると言われる『天狗松』と呼ばれる立派な松の木がありました。
 天狗様は、幾重にも重なった枝の上から、村を見守り、特に子供たちにはとても優しかったそうな。川に落ちた子供を助けたり、泣いている子供の子守をしたり。しかし、一方で、子供をいじめる大人には容赦がありませんでした。
 ある日、米屋の主人が千鳥足で松の木へ近づくと、急に突風が吹き、米屋は一歩も歩けなくなってしまいました。ふと松の上を見ると、天狗様がうちわを男に向かってあおぎながら、「子供ばかりこき使い、自分は酒ばかりくらったばちだ、風でもくらえ、子供いじめのなまけ者め」と、高笑い。
 村人は、天狗様のいたずらにも困ったものだと、松には近づかなくなりましたが、子供たちは、天狗様が大好き。よく松の木に登って遊びましたが、ケガをすることは決してなかったということです。

(「磐田昔物語」より)

←前へ戻る

COPYRIGHT (C) CHUEN AREA JOINT ADMINISTRATION BLOC OFFICE ASSOCIATION ALL RIGHTS RESERVED. ↑このページの先頭へ