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第6話 | (かいがんにながれついたしんぷ) 海岸に流れついた神符(竜洋町) |
500年も昔の、ある日のこと。竜洋町掛塚の海ばたに住む男が、朝早く海岸に出てみると、白波の打ち寄せるあたりに光るものが見えました。「はて、なんじゃ。」 波打ち際に近づいてみると、ぼんやりと竜のようなものが光っているのでした。「おや、竜か。」 首をかしげながら、さらに近づいていくと、竜の姿は消えてなくなってしまいました。 あわてて目をこすり、竜の姿を探しても、どこにも見えません。そのかわり神符(お守りのふだ)が、打ち寄せられておりました。 男は神符をおしいだき、「これには、きっと竜神がやどっているに違いない」と、家に帰ってまつりました。 この話を伝え聞いた村の衆、「ありがたい神様に違いないから、鎮守様としてまつろう」と、神社をひとつ建てたのです。 それが、掛塚本町の貴船神社だといわれています。 (「ふるさと竜洋」より) |
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