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第15話 | (どんきちおしょうのいっしょう) 呑吉和尚の一生(浅羽町) |
円明寺の小寺だった芝の浄瑠璃寺に、呑吉という和尚がいました。ある時呑吉は「もっと修行を積み、困っている大勢の人々の役に立ちたい」と修行の旅に出ました。苦しい修行をしながら全国をまわり、数多くの困っている人々を救いました。 何年もの時が流れ、元気だった彼も段々と年老いてきました。そんなある日、大きな決心をしました。「私が幾ら修行を積んでも、困っている人々を救うには限界がある。弥勒菩薩の弟子になり、人々を救い続けよう。」つまり、自ら仏(即身仏)になることを決めたのです。五穀を断ち、大変な修行を積んで、自然と体を枯らした和尚は、山に埋めた箱に身を入れ、竹筒を通じて息をしながらひたすらお経を唱え、「和尚さんがんばれ」というみんなの励ましの声の中、7日ののち、あの世に行きました。 その山は今も呑吉山と呼ばれ、和尚の徳はいつまでも人々に語り継がれました。 (「可睡斎と円明寺の記録」より) |
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