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第21話 | (まいぐるま) 舞 車(磐田市) |
ある年、鎌倉の男が、都で恋した女を伴って帰国したところ親に仲を割かれ女は追い返されてしまいました。 男は女を慕い尋ねて再び都に上る途中、遠江国府見付の宿に泊まりますが、たまたま祇園祭であったので、町の人達に望まれ、やむを得ず東の舞車に上って舞を演じました。 この時、西の舞車で相舞を演じた女が、はからずも尋ねる恋人であったので、互いに夢かとばかりに悦び合ったという情話であります。 祇園舞車の神事は、江戸時代の享保年間頃(約250年〜270年前)まで華やかに、また賑やかに行われましたが、見付の宿が度々火災に遭い、凶作も続いた為、舞車は中断し、遂に廃絶してしまいました。 平成元年、国立能楽堂において、江戸時代初期以来約300年以上、上演が途絶えていた能「舞車」が復刻されました。 また、磐田市でも、平成5年、市制45周年を記念して上演されました。 (「磐田昔ばなし」より) |
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