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第32話 | (こひめっこのはか) こひめっこの墓(豊田町) |
豊田町赤池にある墓地に「こひめっこの墓」といって、約400年もの長い間にわたり、周辺の人々に守られ親しまれている墓があります。この「こひめっこの墓」には、古くから悲しい物語が伝えられています。信州上田(現・長野県上田市)の城主である真田幸村に幼い姫がいました。二代将軍の徳川秀忠に、信州上田城を攻められたときに、危険を感じた幸村は、幼い姫を家臣の藤原氏に立派に育ててくれるように頼み、城から脱出させました。 うまく城から逃れることができた家臣の藤原氏と姫でありましたが、幼い姫は別れた両親を毎日のように恋しがり、寂しさと悲しみのうちに幼くして亡くなってしまいました。こうして幼くして亡くなった姫の墓は、「こひめっこの墓」といわれ、豊田町ふるさとカルタには、 『手を合わせ あわれを偲ぶ こひめっこ』とこのように残されています。 今では、藤原氏の子孫にあたるといわれる大杉仙番一門の人々と赤池の人たちが、親しみをもち供養を続けています。 (「豊田町誌別編民俗文化史」より) |
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