トップ > 中遠昔ばなし > 一言観音(豊田町) | ←前へ戻る |
第68話 | (ひとことかんのん) 一言観音(豊田町) |
豊田町一言にある智恩斎というお寺の山門脇に安置されている観音様には次のような言い伝えがあります。 今から430年程昔、京を目指す甲斐国(現在の山梨県)の武田信玄の軍勢と、浜松城を出てこれを迎え討つ徳川家康の軍勢との激しい戦いが遠江国各地でありました。 戦力に勝る武田軍に追われた徳川軍は、ついに磐田原台地の西のはずれで追いつかれました。戦況不利とみた家康は、近くにあった一生に一度一言だけ願いを聞いてくださるという観音様のところに急いで行き「どうかこの戦いに勝たせてください」とお願いしたところ、敗走する軍の最後尾を守っていた本多平八郎忠勝の大奮戦などもあり、無事浜松城に軍を撤退させることができました。 その後、この観音様は「一言観音」と言われるようになり、この観音様のある村を一言村と呼ぶようになったということです。 (豊田町誌 別編 民俗文化史) |
←前へ戻る | |
COPYRIGHT (C) CHUEN AREA JOINT ADMINISTRATION BLOC OFFICE ASSOCIATION ALL RIGHTS RESERVED. ↑このページの先頭へ |