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第71話 | (いえやすにもらったちゃうす) 家康にもらった茶臼(磐田市) |
磐田市五十子(いかご)にまつわる話です。 その昔、徳川家康が天下を取る前のことです。 よく晴れた秋の日、鷹狩に出掛けた家康は、その帰り道に領内の五十子村の庄屋太郎兵衛(現在の八木敬之(やぎひろゆき)氏))の屋敷の前まで来た時、のどが渇いたのでお茶を一杯もらおうと立ち寄りました。 庄屋の屋敷の中で家康がお茶がでてくるのを待っていると、庄屋の娘の「きく」がお茶をもってきました。きくは清楚な服装で、作法をわきまえ女らしい態度で心を込めたおもてなしをしました。家康は笑顔をうかべ大変喜びました。最初は突然の家康の来訪に戸惑ってはいたものの、家康の笑顔により和やかな雰囲気になり、時間の過ぎるのも忘れるくらいみなは楽しい一時を過ごしました。 それからしばらくして、先日のお礼にと家康から庄屋に短刀と茶臼と茶臼のお墨付き書が送られました。庄屋は大変感激し家宝として保存しました。 現在では長年の経過や戦争により短刀とお墨付き書はなくなってしまいましたが、茶臼の上部だけが(八木敬之氏宅)の床の間の上で約400年前のあかしとして残されているということです。 (「年中行事と昔ばなし」より) |
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