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中遠昔ばなし

第74話   (たろうごろうちゃつぼ)
太郎五郎茶つぼ(磐田市)

太郎五郎茶つぼ(磐田市)

 徳川幕府の三代将軍家光は、お茶を名産地の宇治(京都)から取り寄せていました。
 お茶は、茶つぼに詰めてかごに乗せ、江戸まで輸送しました。これを「お茶つぼ道中」と言って、大名行列のように大勢の役人が警護して東海道を下りました。使われる茶つぼは、十個でどの茶つぼもとても立派な由緒ある名器ばかりで、毎年その中から二個を選んで使い、かごには「徳川家御用」の木札をつけた立派なものでした。
 この茶つぼの中に、「太郎五郎茶つぼ」という名器がありました。太郎五郎茶つぼは「あくろ太郎五郎新田(安久路)」の通称十七夜観音(西貝塚)の付近から開墾のとき出土した茶つぼと言われ、開墾の主役の松下太郎五郎の名をとって「太郎五郎茶つぼ」と名付けられました。
 やがて、この茶つぼは、「お茶つぼ道中」の十個の茶つぼの一つに選ばれることになりました。安久路の松下家に伝わる古文書には、太郎五郎茶つぼを差出したお礼状が、現在でも残っています。
 なお、皆さんも知っている童謡の「ずいずいずっころばし」はこのお茶つぼ道中皮肉った歌です。

(磐田むかしばなしより)

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