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第98話 | (だいだらぼっちのあしあと) ダイダラボッチの足跡(磐田市) |
全国にある巨人伝説とほとんど同様の言い伝えが磐田にある。 そのうち「手長様伝説」は磐田の巨人伝説を代表するものといえる。 徳川家康が現在の磐田駅の真南にあたる地に中泉御殿を造り、狩りを楽しんだとき、そのすぐ近くに大きな松のある田中神社があったので、家康はこれをいやがって、西の原野に移された。この御殿から石原町へ移されたという田中神社は、通称を手長さまと呼び、ここに巨人伝説がある。磐田ではこの巨人のことを「ダイダラボッチ」と呼んでいる。 磐田原台地にダイダラボッチの足跡と呼ぶ大きな窪地が点在し、この足跡の大きさは踵(かかと)からつま先まで約30歩(約20m)になるので、確かに大男であるといえる。当時、水堀に雨が降ると溜まる窪地があり、「ダイダラボッチのションベンツボ」と伝えられ、このほか、美登里町付近では二つの大きな窪地、向笠地区では元天神の北側や向笠新屋地内不正形の池を同様に足跡といい、岩田地区では、銚子塚南五町ほどの松林中にある楕円形の沼地や豊田地区の煙草試験場東の水溜も足跡という人がいた。 (「磐田昔がたり」より) |
田中神社 | 手長さま石碑 |
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