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中遠昔ばなし

第101話   (やまいぬ(おおかみ)のずがいこつ)
山犬(狼)の頭蓋骨(磐田市)

山犬(狼)の頭蓋骨(磐田市)

 赤ん坊が夜泣きすると母親はどうしても泣き止まない赤ん坊の顔を見つめながら「猿沢の池のほとりに住む狐 わが子泣くとも この子泣かすな」と三度唱えると不思議にも泣きやんだということが古老の話にあったり、眼の中に塵(ちり)が入った時に眼のところに口をあてがって「ライバ アラジバ アラバジラ クロークロー シャン シャロー ジローベッポウ」と三回唱えて眼を「フー」と吹くとなおるという呪いをしたもんだとか、まだまだ、いろいろな言い伝えがある。
 中野(現磐田市豊浜中野)のある家に大昔から家宝として伝えられている山犬(狼)の頭蓋骨があるが、これは昔、この家の先祖が北遠春埜山より拝領したものだと伝えられている。これを夜泣きする子どもの枕元に置くと夜泣きをしなくなると言われ、附近の住民によく利用されたものであると言い伝えられている。また、昔は大人が狐にとりつかれて、何やらわからないことを口走ったり、うわ言を言って夜も寝かさず家族を困らせたり、油あげを何枚も夢中で食べたりする人がよくあったそうな。こんな時に山犬(狼)の頭蓋骨をこの家から借りてきて病魔を退散させたという話が言い伝えられている。

(「年中行事と昔ばなし」福田町教育委員会)

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