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第116話 | (ぞうさんじのちからいし) 増参寺の力石(磐田市) |
昔あみだ沢に小さなお堂があった。このお堂には七十年も前からあみだ様がまつられていた。そのお堂に「ろくぶ様」といって力もちの男がいた。そして匂坂新の養明寺にも力のある和尚さんがいた。二人は出合う度に角力(すもう)などをやって力自慢をして楽しんでいた。ある日二人はどちらが力持ちかやって見ようではないかといいだして、ほんとうの勝負をした。そしてあみだ堂にある大きな石を天竜川の向う岸に投げることになった。川の東に和尚さん、川の西にろくぶ様がいた。そして力一ぱい投げた。ところが二人ともそれぞれ川の向側に届いてしまった。 珍しい力だめしの石なので、今の増参寺の和尚さんがほしいといって貰ってきた。その石が現在増参寺にある力石であるという。そしてあみだ堂のろくぶ様の家にあった石だったので、石の置いてある処にろくぶ様の石碑も建っている。 (「ふるさと豊田」より) |
増参寺 | 力石 |
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