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第117話 | (てんぐのいし) 天狗の石(森町) |
三倉の大河内(おおこうち)のせんずという地区の話です。ある日のこと、家の人に頼(たの)まれたお使いを忘れた兄と妹が、夕方暗くなってお使いに行くことになりました。提灯(ちょうちん)に火を入れて出かけました。天狗の出るというさびしいところへきたときでした。ビュッと音がして提灯の火が消え、あたりはまっくらになりました。妹はおそろしくて声もでませんでしたが、勇気のある兄は落ちついて提灯の火をつけ、妹の手をひいて用心しながら歩きはじめました。なんとかお使いをおえて、提灯の中をみると小石が一つ入っていました。この話を聞いた近所の人は、天狗が二人の勇気をためして、二人ともこわがらず、落ちついていたので、天狗もさらうのをやめたのだろうといいました。また提灯の中にあった石を天狗の石とよんでいました。でも今はどこにあるのかわかりません。 (「森町ふるさとの民話」より) |
伝説が残る場所 | 「天狗の石」の説明看板 |
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