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第125話 | (ふくおうじ ふうさいさんとあべのせいめい) 福王寺[風祭山と安倍晴明](磐田市) |
今之浦の東の森のようなこんもりした緑陰の中に福王寺があります。 昔、福王寺のすぐ下は今之浦という海で、この丘に立つと見付の国府や向う岸の国分寺や八幡社がよくみえたそうです。 今から千年位前、見付の国府に安倍晴明と言う陰陽師が立ち寄った時、たまたま大暴風に出あい、家の屋根は吹き飛ぶは大水で道はなくなるし何時までたっても雨風が止みません。古老達もこんな台風は初めてと言って、この世の終りとばかり恐れていました。そこで安倍晴明が福王寺にやって来て、この丘の上にたち風向きをよく見きわめてその方角に向って嵐よ鎮まれと祈りました。人々も共に祈っていると、たちまち嵐は止み静かになりました。風の神様に願が届き、それから人々は安倍晴明に感謝し、祠を作って風の神様として祀り、災害をさけてほしいと願うようになりました。 風の災いを鎮めた山という事で、風祭山の福王寺というようになりました。 今之浦を望む境内の一隅には、祈祷したと伝えられる旧跡があります。 (「わがまちみどころガイド」より) |
安倍晴明堂 | 晴明が祈祷したと伝わる旧跡 |
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