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第131話 | (うめのゆまつり) 梅の湯祭り(磐田市) |
江戸時代中頃の事です。陰暦七月十三日の夜、どこの誰かは知りませんが一人の旅人が天神社の東北の原を通りかかりました。その時、にわかに腹が痛みはじめました。あいにく薬をきらしていたので、どうすることも出来ません。だれか通らないだろうかと思って辺りを見回してみても、人通りの少ない所ですからだれも来そうにありません。旅人は死ぬほどの痛みをじっと耐えるしかありません。苦しい時の神だのみで、旅人は天神社の方を向いて「どうか神様、わたくしの腹の痛さを和らげて下さいませ。」と手を合わせてお願いいたしました。その願いが神様にとどいたのか、旅人の腹の痛みは和らいできました。旅人は天神社に立ち寄り、白湯を一杯いただきますと、痛みもすっかりよくなりましたので礼を言って立ち去りました。 それ以来、梅の湯を飲むと一年間腹の病気をしなくてすむと言われるようになりました。 (文化年中・中村乗高著「事実証談」より) 矢奈比賣神社(見付天神)内看板より一部抜粋 |
矢奈比賣神社(見付天神) | 梅之湯御霊水之井戸 |
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