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中遠昔ばなし

第133話   (おおきくなるいし)
大きくなる石(袋井市)

大きくなる石(袋井市)

 今井地区の徳光には「ふしぎな石」のお話があります。
 昔のことです。野村さんという武士がいて、江戸に住んでいましたが、生れ故郷の徳光に帰るときのことです。
 当時は道中全部歩きです。ある時道で石につまづき、もうちょっとでころぶ所でした。つまづく石も何かの縁と、その石を拾って良く見ると丸型の縞の美しい石でした。武士は手に取ってなでまわし、そっと懐に入れて歩きました。道中色々なことがあり、やっとの思いで家に着き、ほっとした所で石を庭にころがしておきました。
 次の朝、庭に出てなにげなくその石を見ました。するときのうより石が少し大きくなっている様な気がします。そして次の日も見ると、前の日よりも石が大きくなっているように見えます。そのうちに日がたつにつれて段々と石は大きくなるので、野村さんは気味が悪くなって、村のお寺である永徳寺(えいとくじ)の自分の家のお墓の所へ持っていきました。
 石がだんだん大きくなるので、村の人達も「大きくなった、大きくなった」と言うようになりました。
 その後永徳寺は廃寺となり、お墓は海蔵寺(かいぞうじ)へ移され石は井塚尊のお社の裏に移されました。

(「袋井に伝わる昔話」より)

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