トップ > 中遠憩いの場所 宇刈里山公園(袋井市) | ←前へ戻る |
ようこそ宇刈へ “宇刈(うがり)”という名は、山の尾(宇)を切り開いたことに由来するといわれ、その名に象徴されるように、豊かな里山に囲まれ、そのふもとに寄り添うように位置する集落で生活が営まれる地域です。宇刈では、里山や川が農業の場や子供の場として利用され、また親しまれてきました。その風景は今でも残り、あたりを見渡せば、日本人が誰もが愛し、憧れる「ふるさと」が広がっています。 地域を歩けば、「ふるさと」に帰ったような懐かしさ、「ふるさと」に包まれる何ともいえない安らぎが感じられるでしょう。 さあ、ここから少し踏み出して、「豊かなふるさと“宇刈”」を味わってみませんか? |
地層 貝化石 貝化石の拡大部分 |
宇刈の大地の物語 宇刈里山公園で200万年前にタイムスリップ! ・ホタルの飛び交う、宇刈の豊かな水と緑の大地、身近な自然の成り立ち「自然史」に、耳を傾けてみよう。 地層と化石が語る「太古の遠州」 〜200万年前、宇刈は熱帯〜亜熱帯の海だった〜 ○遠州には、約500万〜100万年前の海でたい積した地層が広く分布しています。 ○地層の顔つき(層相)や出てくる化石は、地域ごとにちがっており、たい積した場所の環境を語ります。 袋井の地層と化石は「地球遺産」 ○日本の暖流域は、世界的にみても海洋生物の種類が最も多い海域の一つです。 ○このように日本の海の生物が多様なのは、過去〜現在まで幾度もくり返されてきた気候変動が、南方からの生物の侵入、定着や種文化をうながしてきたためです。 ○遠州地域が海の底だった、500万〜100万年前は、現在の黒潮動物群への移行期にあたります。モミジツキヒガイなどの絶滅種が広く分布する一方で、キサゴ類のように、現生種への段階的な進化が見られます。 「掛川動物群の模式産地」と「地球温暖化を伝えるタイムカプセル」 1.500万〜100万年前に、西南日本の大平洋側に栄えていた暖流系動物群のことを、「掛川動物群」と呼びます。 袋井市〜掛川市には、掛川動物群を特徴づける重要な化石の模式産地が分布しています。 2.200万年前は世界的にも温暖化が進行した時代で、現在では熱帯域にしか生息しない種が袋井市の地層からも化石として産出します。これらの化石は、過去の「地球温暖化」の様子を伝えるタイムカプセルといえます。 大日の貝化石動物群 ○大日層は、森町〜掛川市北部にかけて分布する約200万年前の砂岩層で、貝化石を豊富に産出することで全国的に有名です。 ○大日層は、1925年に京都帝国大学の槇山次郎教授により命名されましたが、大日はその基準となった大切な場所(模式地)です。 ○大日層は、現在の遠州灘のように、暖流あらう外海の沿岸で堆積しました。200万年前は温暖化の時代で、海面が上がり陸側に海が進出してきました。 大日層産の代表的な貝化石 ○大日層は、ダイニチフミフミガイ、スウチキサゴなど、数多くの絶滅種の模式標本(分類の基準となる重要な標本)を産したことで有名です。 ○これらの種は、かつて西南日本の太平洋側に広く分布していましたが、寒冷化とともに滅びてゆきました。この貝化石群は「掛川動物群」と呼ばれており、気候変動や生物進化などを研究・学習する上で大切な自然遺産です。 |
ホタルのふるさと「宇刈里山公園」 ホタルとは… ○ホタルはコウチュウ目・ホタル科に分類される昆虫の総称です。ホタルの種類は意外と多く、光らないホタルを含めると全世界におよそ2,000種類のホタルが生息しているといわれています。 ○日本国内で人々が「ホタル」として認識し親しんできたものは「ゲンジボタル」と「ヘイケボタル」ですが、この他にも国内には「ヒメボタル」等、およそ50種類のホタルが生息しているといわれています。 ホタルと人とのかかわり ○ホタルの名前は「火垂る」に由来されるといわれ、その淡く儚い幻想的な光は、古くから俳句、短歌で詠まれる等して、親しまれてきました。 ○古くは清少納言の枕草子に「夏は夜 月のころはさらなり やみもなお ほたるの多く飛び違いたる」と詠まれています。 ○唱歌にも「♪ほう ほう ほたるこい あっちのみずはにがいぞ…」とあり、子供たちに歌われてきました。この歌は、日本全国で歌われていますが、地域によって歌詞に違いがあるようです。また、卒業式では“蛍の光”がよく歌われています。 ○大日地区では、平成元年頃から、ゲンジボタルが飛び交うようになり、毎年多くの人がホタルの光を楽しみに訪れています。 |
ホタルの池のビオトープ ホタルの池のビオトープ全景 |
名称:宇刈里山公園(うがりさとやまこうえん) 所在地:袋井市宇刈3193 |
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